犯罪心理学・社会心理学・教育・文化・インテリア・ビジネス

  1. イタリア

レッジョ・エミリアにあるクジラ型保育園(nido guastalla)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

レッジョ・エミリアの保育園を見学すると、おそらくこのクジラをモデルにした保育園(幼稚園だったかもしれない)を回ることが多いのではないかと睨んでいる。

実際に見学をすると感じるかもしれないが、とてもビジネスの匂いがしてしまいました。

ビジネスがダメであると言っているワケではないですが、文献を見た後に実際に現地に訪れると、望んでいたものではなかったと、落胆している自分がいます。

 

子どもたちの幸せのためであったら、こんなにも見学者がいるような環境にするべきではないと個人的には思う。子どもたちが居ない時期に見学をするというのはいいかもしれないが、子どもたちが活動をしている時に、大勢の大人たちが、あちこちと見学をすることが日常になっているようなので、子どもたちにとっては、集中が途切れてしまうし、大人たちも、日常のほかに、見学者のスケジューリングもしなくてはならなくなるので、子どもたちの活動に集中することができなくなるのではないかと思われる。

 

街に開かれている保育園というキーワードだけで(正確にはそれ以外のことでも、知りたいことがあったので)、レッジョ・エミリアに行き、保育園をみることに至りましたが、昔は、そうだったかもしれませんが、現在はそうではないように感じます。レッジョ・ナラというイベントが、今でも行われている街ぐるみの子育てかもしれません。ですが、このイベントも、前年度から、1週間も催されることになりました。

それは、ビジネスだからだと睨んでいます。

 

誰のための保育園なのか、誰のための街なのか、子どものためではないかと思います、もちろん大人のためでもあると思います(レッジョ・エミリア的にいうと、市民のためですかね)。

それが、ビジネスとして活動しすぎてしまうと、市民のためになっているかどうかは不明です。欲張ってしまっているように見えてしまったというのが、個人的な感想です。

 

理想と現実は、こんなにも差異があるのだと思い知らされましたが、実際に行かなければ、分からないことだったので、何も後悔はありません。

そう思うと、世界のどこかに、バランスのとれた保育園があるのではないかと、望みを捨てていない自分も存在します。

 

もちろん、理想の保育や、教育をするには、お金が必要であるというのも、事実です。

何かが犠牲にして、手に入れた理想が、本当に理想なのかどうかは、リスクまで想像をすれば分かることではないかと思っている。人間の欲というのは怖いと、レッジョ・エミリアに言って感じたことでもあります。

 

話がだいぶそれてしまいましたが、クジラをモチーフにして造られている保育園は、近代的でありながら、周りの自然と融合し、木材をふんだんに利用していることで、居心地の良い空間になっています。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

アメリカの学生たちの見学に付き添って、ついでに見学ができたので、見学料は、1500円だったか、3000円だったか忘れてしまいましたが、それくらいでした。

 

どこがクジラなの?と見学者の人たちは言っていましたが、個人的には、何も違和感がありませんでした。四角い木材にクジラを象った状態の建築物です。光を取り入れるために、わざと隙間を空けて並べているのではないかと思います。

レッジョアプローチでは、「光」がとても大切にしているので、光がどのように入るかというのは、考えていると思われます(考えていなかったら、どうかしていると思ってしまいます)。

 

このクジラ型保育園の内装、保育の様子は、また今度ご紹介します。

また、この保育園の名前は「nido guastalla」になります。

「guastalla」は地名です(レッジョエミリア の駅からローカル線に乗って行きました)。

「nido」は巣って意味ですが、「asilo nido」で保育園という意味になります。

そして、この保育園は、市立だったと記憶しています。

どうしてこんなにうる覚えかというと、イタリア語の英語通訳だったためです。

言語の勉強は必須ですね。

 

建設風景:https://www.vanillamagazine.it/la-balena-di-guastalla-l-asilo-piu-bello-al-mondo-costruito-dopo-il-terremoto-dell-emilia/

夜の風景:https://www.artribune.com/tribnews/2015/09/allasilo-nido-nella-pancia-di-una-balena-mario-cucinella-inaugura-a-guastalla-la-nuova-scuola-dinfanzia-che-unisce-tecnologia-e-sapienza-progettuale-ecco-le-immagini/

 

<関連記事>

「グラッサ」が、豊かな教育を生み出す

「レミダ」という廃材マテリアル置き場

モノゴトをよく見る力を養うのがレッジョ・アプローチ

教育の中で、端折ってはいけないこと

イタリアの最近記事

  1. ピッツァ・ピッツァ・ピッツァ

  2. ヴィーガン・レストラン

  3. 建築物の不思議

  4. イタリアの芸術にヌードが多い理由

  5. イタリア人の「市民」とは

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP