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時間があるから正しい選択をできるとは限らない

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選択の科学 コロンビア大学ビジネススク-ル特別講義 /文藝春秋/シ-ナ・アイエンガ-』の著者シーナ・アイエンガー氏は、(本書145ページ〜)マシュマロテスト(1960年代、心理学者ウォルター・ミッシェルが行った研究)について、考察してくれています。

 

マシュマロテストでは、4歳児に、目の前にあるマシュマロを、いますぐ食べてしまうか、少し待ってもう少し多くのマシュマロをもらうかというものです。

このときの4歳児の頭の中では、「自動システム」と「塾慮システム」というものが働いていたのだそうだ。4歳児でなくても、大人でも同じようなシステムが、間違いなく頭の中で繰り広げられるに違いない。

「自動システム」は、無意識に、反射的に作用するもので、常時作動しているものだそうで、生きていく上では、いちいち、判断していられないので、生命の危機などが迫っているときには、反射的に考えることなく反応するのが、このシステムなのかもしれない。この自動システムがすぐにマショマロを食べろと命じる時は、おそらく、数日間食べ物を食べなかったときかもしれない。いや、それでも、2個食べられるなら、待つのか?

「熟慮システム」は、論理、理性が働いている。このシステムのお陰で、私たちは、複雑な選択を対処することができる。だが、このシステムは、無意識に作動することはなく、時間がかかるというのが難点としてある。

 

人間の行動には、矛盾というものがある。

個人的な意見だが、プログラムや、動物には、この矛盾なんて発生しないのではないかと思われる。この矛盾を生み出すのは、人間だけで、この矛盾こそが、人間なのではないかとさえ思う。要するに、本当は、この矛盾は、愛おしく、美しい部分なのかもしれないとも思っているほどだ。

この矛盾は、2つのシステムが相反する結果を出していることから、葛藤し、その結果が、本当は、熟慮システムではこうしたいのに、自動システムでは異なる行動をしてしまったという場合だ。

 

時間がある時、急がない時には、熟慮が作動するらしいのだが、目の前のマシュマロに目が眩んでしまい、我慢ができずに手を出してしまうということが、子どもだけではなく、大人にも多いということが現状である。

様々な場面で、「魔が差した」と我慢ができない人は多い。

人間はどうしても、今欲しいものや、大切なものが、あとで欲しくなるかもしれないものと、あまりにも、その2つがかけ離れているので、あまりにもかけ離れてしまっているし、目の前のものがあまりにも魅力的であるならば、魔が差すことの方が多いのではないだろうか。自身のコンディションにもよると思うが。

 

この我慢ができる、魔が差さないという人は、成人後の追跡調査でも、健康的で、法に反することを行動をし難いという結果も出ているのだそうだ。100%ではないが、その我慢ができるということは、キレ難いと言えるのかもしれない。

全てがこれに属しているワケではないようだが、その時の状況に左右されるのではと、思ってならない。

お腹いっぱいの時にマシュマロテストをしたら、きっと魔なんて差さないだろう。だから、魔が差す状況を作り出さないという発想の方が大事なのではないかと、個人的には思っている。

 

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  1. 2019年 6月 21日
    トラックバック:魔が差す瞬間 – Maria & Marianne
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