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スペクタクルの社会的な役割り

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「スペクタクル」とは、Googleで調べると、以下のように意味が載っております。

光景。壮観。みもの。みせもの。
「―映画」(規模が大きく、はでな場面が多い映画)

 

個人的な解釈としては、「派手な見せ物」という認識があります。

イギリス人はどう遊んできたか「遊び」の社会史―娯楽に見る貧富の格差』には、このスペクタクルについて、こんな風に紹介されています。

 

スペクタクルの社会的効用として、スペクタクルとは、劇化された内容を経験として共有することによって、驚きや、楽しみ、恐怖という感情を、観衆に与えようとする構成劇とされていたそうです。

大切なのは、これからです。

このスペクタクルの役割は、ローマや、スペインで、昔も今も変わらずに、民衆を静めるために利用されてきたのだそうです。

 

民衆を静めるというのには、ワケがあるようでして、古代ローマでは、野蛮な恐怖を次々と大がかりな見せ物にするということで、暴力愛好心をかきたててしまうという過ちを犯してきてしまったそうです。

現代のスペインでは、「いけにえ」であると同時に、崇拝の対象とされている雄牛を、儀式的に殺めるという場面を、クライマックスとする娯楽の場を提供しているのだそうだ。

理由としては、個人、会社のニーズに正確に対応したといえるかもしれない。

西欧の多くの国々で、激情のはけ口を設けるということが、ひどく無視されているそうで、都市生活の法と秩序を埋め合わせる何らかの代償措置が必要であると考えている人も存在しているのだそうです。

 

このスペクタクルは、映画、漫画、アニメなども含まれてると思います。

確かに、これを見ている最中は、民衆は静かになります。

気持ちも共有され、作り手の気持ちを、民衆に伝えることができ、気持ちが一つになり、一体感が生まれ、その場にいる人が、同じ気持ちになるという、快感を味わうことができます。

 

これは、渋谷のハロウィーンのお祭り騒ぎも、同じようなことが言えるのかもしれません。

特にスペクタクルはないですが、仮装をするという非現実な状況が、スペクタクルに繋がっているようにも思えます。

これらは「激情のはけ口を設けるということ」に当てはまると思いますが、結果的に、高まってしまった感情が抑えきれずに、トラックをひっくり返す、ゴミを捨てまくる、自販機に水を投入する、痴漢行為などの問題に発展してしまったのだと思います。

おそらく、海外であれば、死者が出てくらいのお祭り騒ぎではないかと思います。

渋谷で行なっているということも、大きな原因ではないかと思いますが、はけ口が必要なのかどうかは、微妙なところではあります。

清く正しく行くのであれば、オリンピックのようにルールを設けなければならないかとも思います。

また、知り合いの家でパーティーをするのであれば、ゴミも出さないでしょうし、節度も守るのではないかと思われます。

 

うーん。「激情のはけ口を設けるということ」には賛成ですが、渋谷という場所が、歯止めを効かなくさせているのかもしれず、しっかりとルールを設ける必要があるという結論が、個人的にはあります。

 

註:『イギリス人はどう遊んできたか「遊び」の社会史―娯楽に見る貧富の格差』ジョン アーミテージ 三友社出版 2011-02

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