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  1. 教育

子どもは子ども、親は親

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イギリス人からすると、日本人の母は、子どもの召使いであると見られているそうです。

どうしてかと言うと、受験勉強の前になると、子どもの気を遣って、小声で話しをしたり、夜食を用意したり、テレビの音量を小さくしたり、子ども中心の生活になるからだと言う。

 

子どものために、生活を合わせるのは、日本では当たり前であり、それが子どものためであると思い、ずっとやってきた習慣である。

でも、この親子関係は、日本だけなのだそうだ(アジアは特にそうかもしれません)。

 

過剰な目配りは、本当は、母親自身のためではないかと思うことがある。

本当に子どものために行っている行動であるなら、個人的には文句は何もない。人それぞれ愛情表現が異なり、日本での普通の習慣を行わない家庭もある。それは、それで、構わないと思う。

 

大切なことは、子どものためになっているかどうかである。

ただ、言い聞かせているだけ、手にかけている自分自身に酔いしれているのではないかと思ってしまうこともある。そんなに手にかけなくても、子どもは自分の意思があり、やりたいことを行える行動力だって備わっている。

 

その自然な道理を、親が押さえつけ、洗脳している場合がある。そう言う人に限って、自覚症状がないということが厄介であり、子どもの教育を考えるためには、まずは、大人が教育をする必要があると常々思っている。

イギリスでは、子ども部屋にいわゆる、勉強机はないのだそうだ。日本だと、小学校に上がると、学習机というダサいインテリアが送られたり、買ったりするのが習慣になっているが、イギリスでは、そんな習慣はないということです。

 

では、どこで勉強をするのかと言うと、自分で集中できる場所を探して行うのだそうだ。

受験生の中では、自分の部屋ではなく、リビングで学習する方が集中できるという現象も、これも値するのではないだろうか。そして、日本では、リビングで勉強している子どもに対して、気を利かせてテレビを消したり、または、子どもから「テレビうるさい!」と言われたら、その通りにしてしまうのではないだろうか。

 

イギリスでは、そんなことはないそうで、うるさいなら「自分が移動しなさい」という風に返すのだそうだ。この返しを聞くと、日本では、子どもへの教育がなっていないと言われてしまうだろうか、そして、子どもが落ち込んでしまう、親が味方をしてくれないとなってしまうだろうか。

それも考えられるかもしれない。最善ではないかと思うのは、子どもは子ども、親は親の人生があるので、どうしたらお互いが快適に過ごすことができるのか?を話し合えることではないだろうか。

 

だが、イギリスでは、夫婦のなかが最優先となるので、その文化としてこのような待遇になっていると考えられる。

親の人生を、子どものために潰されてしまうという感覚が、イギリス(を含む諸外国)には、ないのかもしれない。そう考えると、子どもを産むのをためらうこともなくなるかもしれない。だが、言っておくが、放置しているわけではない。距離感を保ちながら、お互いが存在しており、それぞれが自立しているような印象を受ける。

 

子ども時代から、子どもながらに、自分で考えたことを、自分で実行をするという習慣があるので、宿題があるのに、宿題をしないのは、自身の責任であるとしているので、親が、子どもに対して、「宿題をやりなさい」なんて、言わないのは、お互いにとっては、ストレスもなく暮らしていけるのではないだろうか。

嫌な思いをするのは、子ども自身になるので、自分で判断して、自分で行動することで、たくさんのことを学ぶことができるので、これは放置ではなく、見守っている教育になるのではないかと、個人的には思っている。

 

大切なことは、子どもは子どもの人生があり、その子らしく人生を歩める為に、過剰な目配りは、むしろ悪影響ではないかと、個人的には思っている。

子どもの為に(または、他の人の為に)していることが、本当に人の為になっているのかということを、振り返って考える必要があるということ、自分は大丈夫なんて思っている人が、案外危なかったりするので、他人の意見や、新しい人と出会い、自分自身を認識すること。そして、自分自身の人生を楽しむことではないかと思う。

 

註:『古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家』井形 慶子 大和書房 2000-12

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