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日本の家は養鶏小屋

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写真:写真を撮っている人の写真

古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家』の著者は、狭い空間の中で、家族が家族を監視し、家庭でも、常にノルマに向かって毎日同じように暮らし続けている、そして、小さな空間の中で、窮屈に暮らしていると見解し、さらには、多くの日本人は、空間にゆとりのあるイギリスの家に暮らしてみれば、これまで感じていた狭い空間、プレッシャーから解放され、のびのびとした気分を味わうことで、問題は解決に自然に向かっていくと述べています。

 

この話の続きの、結論から述べると、以下の通りです。

イギリス人たちは口々に言う。

日本はティーンエイジャーがキレる条件が揃いすぎている。

狭くてプライバシーがない家。

一人になりたくても、常に家族の気配がついて回る。

そんな中で勉強を頑張らなくては将来がないと

思い込まされている。

イギリスの高層住宅のように、

一度このシステムを取り壊さなくては

10代の犯罪は止まらないだろう---と。

個人的にも、全くもって同感です。

ちょっと話は変わってしまいますが、近年、子どもの体力がなくなってきている、運動神経が衰えているなど言われていますが(現代では、最低ではなくなっていると言う情報をテレビで見たことがありますが)、親子でお出かけをする際にも、家にいるときでも、走ってはいけないと注意し、さらには、公園に行っても、騒いではいけないという看板に書かれており、発散させたい気持ち=走ることができず、ストレスも溜まり、キレやすくなる。そして、その結果として、体力がなくなっていると言うことではないかと思うのです。

それに拍車をかけて、日本の家は狭いので、プライバシーを守ることが難しいというのが現状です。

日本しかいなければ、もしかしたら、狭いなんて考えることなく、当たり前の文化となり、住めば都となるのは、一理あります。

 

イギリス人の見解では、すべて、この環境のせい(狭い空間)にすることは、間違えていると述べています。

 

日本の子どもが荒れていて、家族間で陰湿な事件が多いのも、すべてが住まいと言う環境そせいではなく、その環境に加えて、親子のあり方、教育の中に問題の核心があると考察しているようです。

まさに、私と同じ意見であったので、イギリス人と語り合いたいと思ったくらいの感動がありました。

 

環境に加えて、その他の要素も合わさることで、子どもとっての成長が悪影響になっていると、ずっと思っていました。

このことを、行ったこともないイギリス人が、思ってくれているとは思いませんでした。

絶対に、イギリスに行かなければならないと思ってしまうほどです。

 

イギリス人が思う日本の教育環境については、

日本人は14歳、15歳という思春期に、親が将来の成功するを強要しすぎており、受験勉強では、絶対に成功しなければならないというプレッシャーとかけられてしまうと言う過酷な試練を受ける。

この状況に、誰だって、気が変になってしまうと心配してくれている。

イギリスでの考えとしては、基本的には、放任主義であるが、なんでもかんでも放任しているワケではなく、子ども自身にすべてを決めろと強要していない。

だが、人生において大切なことは何か?と言うことは伝えているようで、子ども以上に大切なものとして、「自分自身の人生であり、生きていくうえで、パートナーとの関係から生まれる毎日こそが重要」とされている。

日本人なら、ここで、自分の人生よりも、子どもの人生の方が大事に決まっていると答えがちではないだろうか。

考えて欲しいのは、自分自身の人生の中に、子どもの人生も含まれていると思って欲しいのです。全くの放任ではなく、自分の人生を考え、幾つになっても自立していることは、当たり前であり、それには、自身が一番大事であると言う考えなのでははいかと思われます。

自分を大切にすることは、精神が安定しており、結果的に、他の人も大切にでき、誰かのために生きているという依存性もないので、精神の崩壊もないと考えられます。

この考えでいくと、生涯現役となるのです。どんなに歳を取っていても、自分の面倒は自分で、そして、いつまでもパートナーを大事にする(人生に必要な存在だから)という文化が根付いているようです。

 

この話には、続きがあるのですが、その続きは、また今度とします。

 

註:『古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家』井形 慶子 大和書房 2000-12

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